2014/02/20

心に触れるということ





















先だっての
「プロってなんだろう?」の続きです。

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昨今は、心理学分野も
ブームとも言える程の認知度と進学倍率です。

スピリチュアル業界半分の分野で言っても、

10年前は「なにそれ?!」と
言われていたものも、

あれこれメジャーになっています。

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漢方薬や西洋医学の病院でも
普通に処方されるようになりました。

オシャレな漢方ショップも今じゃ珍しくもありません。

カウンセリングは欧米程ではないにせよ
かなり市民権を得ましたし、

メンタルヘルスという言葉は

国からの指導も入り、
職場でも語られるようになりました。

フラワーレメディは、NHK で紹介されましたし、
一部被災地では医療機関がブレインジムを指導しています。

コーチングもかなりメジャーになり、

NLP と聴いても、ヒプノセラピーと聴いても、
え?!何、スピ系?!と言われることも減った筈です。

メンタル系の各種メソッドも、

精神世界や自己啓発コーナーから、
徐々にビジネスやライフスタイルに広がりを見せています。

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心にまつわるビジネスが市民権を得る一方で、

「質」についての問いかけも、
現場では聴くことが増えています。

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カウンセリングや、
こういう各種メソッドを扱う人は、

今の自分に見合う
クライアントさんが来てくださるということを、

よく知っていると思います。

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そして、時に、
自分の今の能力をしっかり見つめるための、

明らかな差を持った人に出会うこともある
というのを、

実感として知っているかと思います。

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心に触れるお仕事を選んだ以上、

「1番気にかける必要があるのは何か?」
と思う時、

わたしは、
「担い手である自分自身」だと思っています。

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他人を救えると思うとしたら、
それは驕りの可能性があるのではないかな?

と思うのです。

20代のわたしはそうでした。

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助かりたい、
抜け出したい、
サポートが欲しい!

ご本人に、
そう思っていただけるからこそ、

お役に立てる可能性があるのが、
このお仕事なのではないか?

ということをいつも感じるのです。

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クライアントさん側の、
助けて欲しい!
も、

セラピスト側の、
助けてあげる!
も、

違う気がするのです。

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心の問題は、
心の中にあります。

問題が事象を通して語られる以上、
外側に起こっているように見えるかも知れませんが、

問題として捉え、感じているのは、
その人ご自身です。

もっと言うと、その方の心、と言うことが出来ます。

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それを「助ける」とは
どういうことでしょうか…?

相手の「なんとかしたい!」という想いを
サポートさせていただくことは出来るかも知れません。

でも、それはご本人が
「やる!」とコミットなさって初めて動き出すことです。

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助けたい、という気持ちは
自分自身の気持ちです。

それは、尊いものであると同時に、

相手への本質的なケアを無視して
暴走する可能性をはらんだ

「扱いの難しい思い」でもあります。

 *

「助けたい時」というのは、

「自分が問題だと感じていること」を、
(つまり自分が助かりたいことを)

相手に投影して
相手の中に見つけて、

相手の問題として、
解決しようとしてしまうことがあるからなのです。

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自分自身のことよりも
何倍も簡単に

他人の中にあると
判りやすく見えやすいものです。

ですが、
相手にとってそれが問題かどうかは、

また別のことだったりします。

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心に触れる
お仕事をなさっている方にお伝えしたいのは、

自分の感覚で相手を観るのではなくて、

ただ相手の在り方を観る、

そんな
「立ち位置」を覚えることが大事かなあ、

ということなのでした。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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