2016/08/05

あったものがなくなる時




















あったものがなくなる時、
その価値を改めて知るなあ…と思います。

そこには、
あった筈の葛藤や不満や欲求を超えた、

不思議な感覚が
常に宿るのも不思議です。

 *

人の気持ちって、
本当にわからないというのは、

理解しようとしていないとか、
そうじゃないとかいう議論よりも前に、

自分自身の気持ちの速度を
把握しきれないなあ…という

そういう不思議さをベースにした
言葉なのかも知れないなあとも思うのでした。

 *

永遠と言う錯覚も、
実は頻繁に起こっているからこそ、

人は安心して争えるのではないか?
ということさえ思います。

こんなに平等に死が訪れるのに、
ものすごく不思議なことだなあと思います。

 *

人類の歴史と、
人の寿命や世界の広さを考えると、

大切に想う人が生きているというのは、
ものすごく奇跡的なことだなあ…と。

改めて思うのでした。

 *

思いやれる相手が存在することは、
余りにも豊かなことですよね。

そして、かけがえのないことだなと思います。

側に居る人と思い合えることや、
優しさをシェア出来ること、

そのために対話することが当り前になったら、
本当に素敵です。

それには、
人としての安心感が大切だなあと思います。

 *

スモーキークォーツみたいな、
落ち着いてでんと座っているみたいな感覚。

シトリンみたいに、
自分は自分なんだよなあという自覚。

そういう人としての落ち着きみたいなものが
身に付いていたら、

その上で、他者との対話を
恐れず楽しめるようであれば。

大人としては魅力的だなあと思うのでした。

 *

失ってから判るのではなく、
比較するから判るのではなく、

アメジストの深みのように、

自分さえちゃんとそこで、
自分自身と向き合えていたら。

それって、難しいものではないのかも知れません。

 *

人生は有限だからこそ。
美しく歳を重ねたいなと

静かに思う夜なのでした。

 *

あなたは、
明日からまたどう生きたいでしょうか?

素敵な週末をお過ごしくださいね。


ストーン・テラー / アクセサリー作家
みたけさやか

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