2014/06/02

表現




















写真も、制作も、
全て表現なのだけれど。

というか、

お洋服選びも、小物選びも、
アクセサリー選びも、

全部表現なのだけれど。

こと「作る」ということにおいて

わたしが抱えて来た劣等感は
本当に凄まじいものがあったと思います。

 *

こういうことを言うと、
「作れるじゃん!」と言われるのだけれど。

もちろん作らせていただいているし、

そのクオリティは
どれも一定レベルを越えていると、

自負もあるのだけど。

(ライティングも、イラストも、写真も、
アクセサリーも、作るものは全て仕事として
一度はやらせていただけているので)

でも、誰より
わたしが1番知っていました。

「作れていない」ということは。

 *

幼少からの積み上げた訓練もあるし、
ある程度出来るのは当り前です。

それでも、

専門教育の中では
強烈な葛藤もあって

プレゼンテーションで、
全く話せなくなったこともありました。

自分が透けて見えることへの恐怖感は、
相当なものでした。

自分が、

言う程大したこともない人間であると、
作ると完璧に透けて見えてしまうこと。

でも、作らないとならない。

何故ならばここは美術大学で、
わたしは作るためにここを選択した、

ということへの恐怖感です。

 *

諦めなかったし、
作り続けて来たのだけれど、

やっと出来るようになったんだ。

という感覚には、
本当に安堵します。

 *

わたし自身の心の色彩を
表現出来るということ。

間違いなくここにはわたしが居る、と
わたし自身が、観て感じられること。

それは、ただの
天然石アクセサリーでしかないのだけれど、

わたしにとっては、
本当に特別な何かです。

 *

そうか、こうやって
死んでいった作家さん達がいたのだなあと。

ああ、これは死んでしまうよね、
と感じること。

それは別に特別なことではなくて、
本当に日常的なことだよね、

と感じること。

わたしは本当にラッキーだったのです。

独りぼっちでそこをやらずに済んだことへの
感謝はあります。

深部に入っていくことを見守ってくれた
目があったこと、

部屋で泣いていたら、

「良かったわねえ」と、

「そうやって作っているから、
人が何かしら感じるものになるのねえ」と

抱きしめてくれる人も居たのです。

その位、自分の内側に、
ものすごい繊細さで触れられるから、

作れるものがあるというのを感じます。

 *

7年前の入院中には、

ゴッホが耳を切り落とし
死んでいった理由を想像しました。

当時ゴッホの置かれた状況を想像すると、

耳を切り落としたかった理由は
安易に想像出来ます。

そうだろうと思います。

草間彌生さんが病院に暮らす理由も
やはり理解は容易いです。

 *

わたしは
それはイヤだったので、

どうしてもイヤだったので。
社会に戻りたかったのです。

当時、主治医は言っていました。

「あなたはストレスさえなければ、
薬は要らないでしょう。

でも、現実にそんなことはあり得ないので
薬を飲んでください」

そのために、

ストレス耐性のなさ
=「心の堤防」が低いままでも、

生きていられるようにするために、
ストレスを根本的に下げることを決めて、

本当に真剣に取り組んできました。

誤解される方も多いですが、

感情が大きく動くものは
全てストレスなのです。

だから向き合って来たし、
解消もしてきました。

そしてそのプロセスも、
そこでつくスキルも、

誰かのお役に立てることは
想定もしていました。

 *

だけど。

わたしは
自分が作れるようになるとは、

思ってもみなかったのです。

だからこそ、
驚いています。

 *

向き合っていくことで、
こうやって、

これはここでいい、
これは違う、と

緻密に厳密に、

心に問い合わせるだけで
全てを選べるのであれば。

向き合うことは
なんてすごいことなんだろうか!と思います。

 *

もうひとつふたつ、
わたしには全く知らないものがあって、

それはどうなるのかな、
その時わたしは何を生み出せるのだろう?

と思います。

恐怖によって封印されているものの中に、

本当に驚くべき
幸せが入っているというのは、

事実ですね。

これがわたしの、

「ゴールドの中(=第2チャクラ)」に
あったものです。

そこには、
自己表現の源泉があったのですね!

 *

それはよくよく考えれば
当り前のことなのに。

気がつきもしなかった
専門家としての自分には

少しガッカリするものの。

それでも。

ちょっと昔取った杵柄で、
ファンタジー的な表現を用いるとすれば。

女性が社会によって封印されて来た、
3>2>1>0チャクラの世界。

男性が社会によって封印されて来た、
5>6>7>8チャクラの世界。

その両方のゲートが開き始めたのを
感じています。


ストーン・コンシェルジュ & アクセサリー作家 みたけさやか

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