2012/11/01

軽くなった心















悲しみきる。
ということも大切だなあと思います。

ハロウィンは、どう過ごされましたか?

 *


ハロウィン、
あるいはハロウィーン(Halloween, Hallowe'en)は、

ヨーロッパを起源とする民俗行事で、
毎年10月31日の晩に行われます。

西ヨーロッパ古代のペイガニズムにもとづく
死者の祭りおよび収穫祭、

とりわけケルト人の行う
サウィン祭に由来するとされているそうです。

 *

わたしは30日の晩から、
死者祭りでした(笑)。

亡くなったフェレットを思い出して号泣したり、

10代で亡くなってしまったお友達や後輩や
好きだったお兄ちゃんや、

そういうのがワーッと思い出されて、
本当に沢山泣きました。

 *

そして、悲しかった気持ちと向き合って、

向き合った翌日は、
心がとても軽いのを実感しています。

 *

こうやって気持ちの澱を流して、
新しいスペースを作って、

豊かなものへと
自分を解放するのかも知れないな。

なんて、思います。

 *

交通事故で亡くなったお兄ちゃんは
わたしの初恋の人で、

彼が亡くなってからそれに気がつきました。

側に居なくても
生きていてくれることが支えになる人って居ます。

あまりのショックに食べ物が喉を通らなくて、

こんなに大切な人だったのだと気がついても、
もう居ないということは、

高校生だったわたしにとっては衝撃でした。

 *

いつもふざけて笑い合っていた
K くんが

やっぱり交通事故で亡くなったと聴いたのは、
その翌年で、

嘘でしょ?!と言ったら怒られました。

明るい、
えくぼの可愛い人でした。

わたしは当時お友達と、
交換日記のように小説を書いていたのですが、

その登場人物でもあったK くんの死は、
やっぱりちょっと堪え難いものがありました。

 *

吹奏楽部の後輩だったI くんは、
原因不明の発作で亡くなったと聴いています。

建築家を目指していた子でした。

卒業旅行を兼ねて、
お友達とみんなで軽井沢に星を観に行った帰りに、

車の中で、

いつか先輩に
事務所のロゴ(デザイン)を作ってもらいたい

と言ってくれた子でした。

車の後部座席で、
満天の星を見上げながら、

I くんの
その言葉を聴いて、

とてもうれしかったのを覚えています。

彼が亡くなったのは、
その本当に直後でした。

 *

小学生の時は、
同級生の女の子が病気で亡くなりました。

10代は、ご他聞にもれず、
なんだか、とてもハードだったように思います。

後悔しないことを決意するには
十分過ぎる体験でした。

 *

20代では、

わたしに写真の楽しさを教えてくださった
恩師の死と対面しました。

いつも笑顔だった先生の
真顔を観たのは初めてで、

棺桶を前に、涙が止まりませんでした。

本当に可愛がってくださった先生で、
卒業式の後は食事をごちそうしてくださいました。

I 先生が居てくださったからわたしは
今も写真を楽しむのだと思います。

毎日のことに精一杯で、
先生からのお誘いを断り続けてしまったこと、

なのに、
先生のお弟子さんが、葬儀の際に、

手帳からわたしの連絡先を見つけ、
わざわざ呼んでくださったこと。

それは、
わたしの数少ない後悔のひとつでした。

 *

30代は、

祖父祖母の死よりも、
飼っていたペットの死が衝撃でした。

子どものいないわたしにとって、
彼らは子供そのものでした。

耐えられませんでした。

 *

40代になって、
心を支えてくださった先生の死を知りました。

割と最近のことなので、
Blog を読んでくださった方にはご存知の通りです。

 *

色んな死があって、
それぞれに感じるものが違う。

死によって初めて気がつかされることがあったり、

しないと決めて必死に取り組んでいる筈なのに
訪れる後悔があったり、

衝撃が強過ぎて、
泣けない想いが溜まっていたり。

そういうものが、
どこか心の奥底に潜んでいて、

溢れ出るのを待っていたみたいでした。

 *

この2つの映像が、

思い出と、
感じきれなかった想いを引き出してくれました。

泣けました。

 *


これを30日の晩に観てしまって、

亡くなったフェレットの将太の死と、
やっと、本当に向き合えました。

こんなにごめんなさいと思っていたなんて、

5年経って、
やっと向き合えました。

 *


初恋だったお兄ちゃんの死を思い出しました。

それがどれだけわたしの人生に
大きく影響を与えているかを知りました。

伝えたいという気持ちは、
明日もう居ないかも知れないという、

そういう想いからやってきていることを感じます。

ちょっとはた迷惑かも知れません(笑)。

 *

わたしは死者の国や、前世や未来世を
本当の意味では信じていません。

霊的なものが
今ここにいることは判りますが、

それがどこからやってきているかは、
わたしには判らないからです。

前世を感じることもありますが、

厳密にはそれが自分の空想と、どう違うのか?
という言及に対して答え切れません。

 *

全ての答えを知る必要はない。

その答えは、
クリエイションでもあることを知っている必要がある。

と、思っています。

削ぎ落として、削ぎ落として、
残る「今ここ」は本当にシンプルなものです。

 *

沢山泣いて、

よくもまあ、
こんなに涙が涸れないものだと驚きます。

心の軽さをもって、
新しい豊かさに開いて、

11月をスタートします。

みなさんも
素敵な毎日をお過ごしくださいね。


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