得るもの失うもの

わたしはもうじき40歳になるのですが、

歳をとると、
得られるものが増えるなあ…。

と、感じています。

　＊

それは、経験を積んで、

受け取れるものの
容量が増えるからかな？

と感じています。

世界や他人への
理解が広がった分だけ、

心が広がった分だけ、

入ってくるものが
増えている気がしています。

通り過ぎた経験の分だけ、
経験の深さがあればあった分だけ、

豊かになるなあと、感じています。

　＊

20代から30代になる時は、
とてもうれしかったのを覚えています。

典型的なワーカホリックだったわたしにとって、

仕事で認められることは、
特別にうれしいことでした。

女だから、20代だから、と
そういう条件で相手にされないことは悔しいことでした。

30代は、仕事人としては
油の乗る時期ですし（笑）、

やっと一人前に観てもらえる！
という期待が大きかったのです♪

　＊

実際の30代は、

なんだか半分位
リハビリで終わってしまいました（笑）。

でも。

恐ろしく豊かでした♪

色んな人から
「天職だね」と言われる、

このお仕事に辿りつけたのも、

作ることが
こんなにも好きだったということに気がつけたのも、

病気をしたからでした。

　＊

人生は、
一本の映画のようなものかも知れません。

回を分けて上映するのだとしたら、

どこで
「つづく」にするのかは、

編集を決める
自分の気持ち次第ですよね。

　＊

いつもバッドエンドを「つづく」として
区切ることも出来るし、

いつもハッピーエンドを「つづく」として
区切ることも出来る。

　＊

色々いやなことがあった。

で、終わってもいいし、

いやなことはあったけど
ゆっくりとお風呂に入ってリラックス出来た。

で、終わってもいい。

それは自分で選べるんだよな～！
ということ。

これを知っているのは、

やっぱり年の功かな、
なんて思います（笑）。

　＊

何かを失ったということも、

何か新しいものを得る
チャンスとして捉えることも出来る。

事実がどうであれ、
どうとでも捉えることが出来る。

それが人のすごいところじゃないかなあ、
と思います♪

　＊

命が失われた時でさえ、
その失われたということから得るものがある。

渦中にあっては、

さすがにわたしも
思えないことが多いのですが…、

時間を置いて、
引いてみると。

常に何かを得ています。

気のせいじゃないなと思います。

そしてそれはきっと

誰にでも起こっていることなんじゃないかな？

と思います。

　＊

今、
得ているものに

気持ちを向けられたら、

実は
いっぱい幸せなことがあると、

必ず気がつくと思います。